ひじきの煮物が好きです。
子どもの頃から大好きで、給食のおかずに出てくると「えー、これ嫌~い」という同級生たちを尻目に「美味しいなぁ」とぱくぱく食べていました。
もちろん、あの給食の「ひじき」は、にんじんや油揚げやグリーンピースなどの入ったオーソドックスな味付けのもの。あれも今でも好きで、あれば食べますが、自分で作る時には甘み調味料を使わないので、何だかひと味足りない感じがします。
ひと頃よく作っていたのが、韓国風に味付けたひじき煮で、といっても、市販の瓶詰めのヤンニョムジャンを使っただけなので簡単なのですが、これも最近は添加物や甘み調味料が気になってあまり作らなくなりました。
最近よく作るようになって我が家の定番になっているのが、仕上げにレモン汁を使うすっぱい煮物です。
元々は、カフェエイトの『VEGE BOOK』に載っていたもので、煮物ではなくサラダだったのですが、手元にある材料で自己流にアレンジして作ってみたら美味しくて、サラダとして食べるよりもご飯に乗っけて主菜としてわしわし食べる方が美味しいような気がするので、我が家では「すっぱいひじき煮」と認識されています。
元のレシピに忠実な部分としては、唐辛子で辛味を加えることと、レモン汁をドバドバかけて和えること、あと、紫玉ねぎを使うこと。確か他にパプリカなどを使うようなレシピになっていたと思いますが、これは入れたことがありません(ので、入れた方が美味しいのかもしれませんが)。でも、生のスライス玉ねぎは味にアクセントが出て美味しいし、しかも色合い的に普通の玉ねぎだと寂しいので、紫…は外せません、我が家的には。あとは、その時々で家にあるものを思いつきで入れるので、レンズ豆を入れてみたりサヤインゲンを入れてみたり、一口大の高野豆腐を入れてみたり、色々ですが、唐辛子を効かせることとレモン汁を惜しげもなく使うことで、ご飯に合う美味しいおかずになります。多めに作って翌日にショートパスタと一緒に和えて食べても美味しいです。
余談ですが、我が家ではちょくちょくひじきを食べていて、ご飯を炊く時に、水で戻したひじきと、少しの醤油を加えるだけで炊き上げてしまう、手抜きひじきご飯もよく作ります。
栄養があるだけでなく、美味しくてほっとできる食卓になるので、ひじき、大好きです。